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漢方薬の面白さ!個々人に合った選びかたとは?

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★漢方の大きな分類について

解説していく前に、東洋医学のベースとなるタイプ分類についてざっと説明します。これが結構ベースになるので、自分の状態がどれに近いのかを見極めることも重要です。

①個々人の体の傾向 「陰・陽」

・陰:体が冷えるタイプ 寒証とも・陽:体に熱がこもるタイプ 熱証とも一言だと以上になります。
一般的に女性が陰、男性が陽のが多いとされていますが、逆も当然います。
性別にかかわらず、虚弱気味な寒証タイプや、カッと頭に気やすい熱証タイプがいると思いまうます。主に体力面での特徴がフォーカスされますが、漢方の選択にはとっても重要です。
たとえば、ある程度体力がある人なら、割と強目な処方を使うことで身体の自然治癒力を高めることが期待できますが、虚弱なタイプ人にとってはそれ自体が体の負担になってしまいます。逆に、虚弱タイプに適した処方は体力のある人にとっては期待する効果がおぼつかないこともあるのです。


もっと身近な例とするなら、風邪の予兆を感じたらカレーが食べたくなる人がいると思います。(私はそうです。)カレーにはスパイスとして一部漢方薬が入っているのはご存じと思います。比較的体力がある人にとっては、カレーを食べて自己治癒力をブーストして体調を整えることは理に適っているといえます。逆に、胃腸が弱い虚弱体質気味の方にとってはカレーは刺激が強すぎるため、消化にエネルギーが少なくて済むお粥が適していたりします。
というように、私自身はこのタイプ分類こそが漢方を使用するうえで一番重要だと考えています。個々の入り口を間違えると最大限な効果が得られなくなる可能があるからです。
ちなみに、「陰・陽」のタイプ分類は一生不変ではないと思っています。頻繁にコロコロ変わることもないですが、体調、年齢、環境などによって多少によって変動することはあり得るのです。自分は熱証タイプだ!と思っていても、ある時はおなかを下して虚弱症状となる場合もあるからです。あくまで、傾向なだけで絶対的分類ではないことに注意が必要です。
詳しい分類は様々チェック表があるので調べることができますが、大事なのは自分自身が〇〇だと決めつけてしまっていることなどが一番盲点になるので、その時点でどちらの気質なのかを考える必要があると思います。

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