五苓散とはタクシャ、ビャクジュツ、チョレイ、ケイヒ、ブクリョウからなる漢方です。
とてもバランスよく、マイルドな処方であり汎用性が高いのが特徴です。
★熱中症とは
高温多湿な環境下で、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れたり、体内の調整機能が破綻するなどして発症する障害の総称で、めまい・失神、筋肉痛・筋肉の硬直、大量の発汗、頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感、意識障害・けいれん・手足の運動障害、高体温などの症状が現れます。
急激な発汗などで、体内の水分やミネラルバランスを崩すと様々な不調が生じるというわけです!
★二日酔いにも使えるの?
効能効果を見ると、二日酔いにも使用ができることがわかります。おもしろいです。二日酔いの状態とは、アルコールの分解物であるアルデヒドによって頭痛などの症状が生じている状態です。加えて、水分バランスが崩れてむくんでいる状態も頭痛の原因の一つとなっています。
五苓散を飲むことでアルデヒドを尿として体外に排出。水分自体も排出することでむくみを解消し頭痛を和らげることが期待できるのです。
★市販薬では錠剤が飲みやすいためおすすめ!
顆粒剤は匂いや味が口に残りやすく苦手な人も多いはず。そんな時は錠剤をおすすめします。
★テイラック(小林製薬)キアガード(ロート製薬)の比較!
気圧頭痛にももってこいですが、多くの場合”脱水症状”を伴う暑気あたりの症状にも使える薬となっています!
★白朮と蒼朮について
白朮:水分排出をコントロールすることが得意 → テイラック
蒼朮:水分を出すほうが得意 → キアガード
これらの特性を考えて、症状に合わせて選択してみることも面白いかもしれません!
※一部の生薬の特性に多少の差がありますが、五苓散全体としての性能は同等です。より適切な方は個人差や全体の組み合わせバランスにもよるので、一概な優劣関係ではありません。ご了承ください。
購入可能な市販薬
購入が可能な市販薬の代表的な2品を比較しています。参考になれば幸いです。
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