芦田愛菜さんでおなじみ、リンデロンVs がシオノギヘルスケアから登場!医療用リンデロンV軟膏/クリーム0.12%と同様のお薬がOTCで市販!リンデロンVgとの違いは?対抗はフルコートf。違いについて比較します。

 
RYU
シオノギヘルスケアから新登場の リンデロンVs について解説します!
CMには芦田愛菜さんが起用されて話題ですよね!
https://www.youtube.com/watch?v=WZdd8zj-DZE&t=7s

リンデロンVs 軟膏/クリームは医療用のリンデロンV軟膏/クリーム成分同量配合のステロイド外用薬であり、スイッチOTC医薬品(指定第2類医薬品)です。

とっても良い薬なので解説します!

芦田愛菜さんのCM、メイキング動画はこちら

リンデロンVs軟膏

一般用医薬品「 リンデロンVs 軟膏/クリーム」はドラッグストアで購入できる

今回発売の「リンデロンVs軟膏/クリーム」は医療用と成分が同量配合されている製品。

ドラッグストア・薬局にて購入できるスイッチOTCです。

軟膏とクリーム

軟膏とクリームの2つの剤形。

患部の状態や使用感によって選ぶことが可能です。

・軟膏
一般的にクリームと比べて刺激が少なく、皮膚の保湿・保護作用が高いため頻繁に使用されています。

ジュクジュクした患部にも使用が可能で、様々な状態の患部に使用できますが、多少べたつき感があるのが特徴です。

・クリーム
クリーム状に乳化(水分中に油脂の微粒子を混濁)しており、べたつきが少ないのが特徴です。

乾燥している部分には使用できますが、ジュクジュクしている患部には逆に刺激となることもあるため適していません。

以上の特徴を踏まえて選んでみてはいかがでしょう。

医療用医薬品「リンデロン-V軟膏0.12%/クリーム0.12%」

新発売のリンデロンVsは、医療用で使用されてきたリンデロンvと同成分同量配合の製品です。

リンデロンVについてもかんたんに説明します。

医療用として発売された「リンデロン-V軟膏0.12%/クリーム0.12%」は1966年の発売以来、医療用の湿疹・皮膚炎治療薬として半世紀以上にわたり使用されている医薬品です。

HPより

リンデロンVは有効成分:ベタメタゾン吉草酸エステルを含む軟膏、クリーム剤です。

ステロイド剤でありその強さは5段階中3段目に位置する成分で、比較的強い部類に入ります。
ステロイドは単純に危険視する必要はなく、効果が得られやすい優れた医薬品成分と言えます。

リンデロンVは多くの方が湿疹など肌トラブルにて処方され、使用経験があるのではないでしょうか。

作用の強さ一般名
最も強い
(ストロンゲスト)
クロベタゾールプロピオン酸エステル
ジフロラゾン酢酸エステル
とてもつよい
(ベリーストロング)
モメタゾンフランカルボン酸エステル
酪酸プロピオン酸ベタメタゾン
フルオシノニド
ベタメタゾンジプロピオン酸エステル
ジフルプレドナート
アムシノニド
吉草酸ジフルコルトロン
酪酸プロピオン酸ヒドロコルチゾン
強い
(ストロング)
デプロドンプロピオン酸エステル
プロピオン酸デキサメタゾン
デキサメタゾン吉草酸エステル
ハルシノニド
ベタメタゾン吉草酸エステル(リンデロンv)
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル
フルオシノロンアセトニド
普通
(ミディアム)
プレドニゾロン吉草酸酢酸エステル
トリアムシノロンアセトニド
アルクロメタゾンプロピオン酸エステル
クロベタゾン酪酸エステル
ヒドロコルチゾン酪酸エステル
デキサメタゾン
弱い
(ウィーク)
プレドニゾロン
ヒドロコルチゾン酢酸エステル
デキサメタゾン酢酸エステル
プレドニゾロン酢酸エステル
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2016より抜粋 及び一部改変
太字は一般用医薬品で購入が可能な成分

リンデロンVs と リンデロンVg 違いは?

リンデロンVsの有効成分はベタメタゾン吉草酸エステルです。

リンデロンVgはベタメタゾン吉草酸エステルに加え、
抗生物質であるゲンタマイシン硫酸塩が含まれている医療用医薬品です。

炎症を抑える合成副腎皮質ホルモン剤(ステロイド)に、抗生物質の配合することで、

細菌感染をともなうか、その恐れがある湿疹・皮膚炎や乾癬などの治療に用いられます。

しかしながら現在、ゲンタマイシン硫酸塩を成分としたOTC市販薬は販売されていません。

そのため、リンデロンVgは医療機関を受信した後処方される医療用医薬品であり、市販されるには至ってないのです。

しかし、強力な抗炎症効果のあるベタメタゾン吉草酸エステルが含まれているならば、かんたんな皮膚炎や荒れに大変有効な薬であることに変わりがありません。

ドラッグストアで買える他のステロイドについて

2021年時点で、一般用医薬品として購入できるステロイ剤はいくつかあります。

OTCとして購入できるステロイドは5段階中3段目までの成分に限られています。

その同ランクの製品のなかでも、あたま一つ抜きん出た効果の高さが期待できる成分となっています。

・ベタメタゾン吉草酸エステル:リンデロンVs(外用)
・ベクロメタゾンプロピオン酸エステル:ナザールAR、パブロン鼻炎アタックJL(点鼻)
・フルオシノロンアセトニド:フルコートf(外用)

ステロイドとしての効果レベルとしてはフルコートがライバルとなりえますね。

リンデロンVs と フルコートf どちらを選ぶべき

ライバルとなり得る両者、選ぶべきポイントは2つあります。

①剤形の違いで選ぶ

リンデロンVsは新登場の外用ステロイドです。

大きな強みは、軟膏剤とクリーム剤の2種類が展開されているところです。好みや使用部位によって選択が可能です。

対してフルコートfは軟膏剤の1つのみです。

ベタついた使用感が気になる場合にクリーム剤を選べないのはちょっと物足りないかもしれません。

②組み合わせ配合された成分で選ぶ

リンデロンVsシリーズはいずれも有効成分がステロイド(ベタメタゾン吉草酸エステル)です。

しかし、フルコートfを見てみると、有効成分のステロイド(フルオシノロンアセトニド)に加え、抗生物質(フラジオマイシン硫酸塩)を配合しています。

一般的にジュクジュク可能した部分では細菌が増殖しやすい状態になりますが、抗生物質が化膿した患部での細菌増殖を抑えることができます。

まとめ

使用感で選ぶもよし、傷口のひとケアで選ぶも良しですね!

病院に行かずとも、このクラスのステロイドが購入できることはメリットがたくさんあります。

用法用量など使用方法を適切に守った範囲で使用すれば、しっかり効果を得ることが可能です!

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